ランナー膝(腸脛靭帯炎)
膝外側の靭帯と骨が擦れて、膝の外側に痛みが出てきます。骨と靭帯の構造により発生する障害なので、他のランニング障害と比べても再発しやすいといわれています。
膝の後ろから見たイラストで説明します。骨盤の外側についている筋肉が膝の外側まで伸びています。この膝の外側についている靭帯『腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)』部分が膝の曲げ伸ばしにより膝回りの骨に擦れて炎症をおこしてしまいます。これが、ランナー膝の主な痛みの原因です。
ランニングでの着地の足にかかる衝撃は、体重の3~5倍になるということをみなさまご存知ですか?
着地の衝撃は筋肉、関節への負担が想像以上にかかってしまいます。さらに、筋力が弱ければ、何百㎏という衝撃が関節に伝わってしまい、トラブルの原因になってしまいます。
長時間の運動中や運動後に膝の外側に痛みが出てきます。特にランニングや長距離移動する自転車、スポーツではサッカーやスキー、登山などの長時間膝の曲げ伸ばしをする競技で症状が出やすいです。
痛みの特徴として、膝の曲げ伸ばしで腸脛靭帯と骨が擦れるために痛みを感じます。伸ばしきると痛みをさらに強く感じるようになりますので膝を曲げたまま癖になってしまいます。そうなると、痛みがさらに強くなっていってしまい。悪循環に陥ります。
ランナー膝特有の筋肉疲労や筋肉の硬直の改善のためにスポーツ鍼灸をおこないます。回復のスピードも通常の施術にプラスするだけで高まるので大会前の方や症状が慢性化している方におススメです。
急性期の強い痛みがある場合、仕事に支障が出ていたり、大会前や試合前などの場合には筋肉の保護としてテーピングをおこないます。テーピングは簡単にいうと『もう一枚の筋肉』です。筋肉が負傷していたり、炎症がおきている部位に上からテーピングを貼ることでその筋肉のサポートをして修復を早める効果があります。
慢性期に炎症が治まってから、これからも長くランナー人生を送りたい方に下肢の矯正をおすすめしています。その場の痛みが解消されても、悪い姿勢や膝、足首の使い方を続けるとまた同じ部分に炎症が出てきてしまいます。同じ痛みを何度も繰り返してほしくありません。実際私も学生時代にスポーツをしていて何度も同じ個所を痛めた経験があります。同じスポーツマンとして、痛みを再発させない体つくりの一環として、姿勢から変えていくことをおすすめします。
走っている時の姿勢の確認をさせていただきます。特に、顎の角度・足首の着地の重心・足首の柔軟性・膝の高さを重点的にチェックさせていただきます。顎の位置で首と背中の負担を確認し、着地の重心の位置で膝・腰の負担がどこにかかりやすいのか確認することができます。悪い箇所はとことん改善していきましょう。
膝の痛みの原因の一つとして太もも(大腿四頭筋)の硬さがありますが、ランナー膝の場合は太ももをマッサージしても改善がみられない場合があります。(太ももは自分でしっかりとマッサージするのが難しい箇所ですよね)原因としてアキレス腱・足首の硬さがありますが、なぜかというと足首から太ももまで繋がっている筋肉があるからです。そこまでしっかりとほぐしてランニングの着地時の負荷を軽減させましょう。
太ももの筋肉を緩めるために太ももの裏のつっぱりや硬い筋肉をほぐすのも有効です。足を伸ばして座るのがツライ方は膝を曲げておこないましょう。
お尻の筋肉(中臀筋)を鍛えるトレーニングです。ランニングをすると大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)という骨盤から太ももを通り膝の外側にまでつながる筋肉が張り、膝回りが引っ張られて炎症が起きます。その奥にある中臀筋(ちゅうでんきん)という筋肉を鍛えることで大腿筋膜張筋の張りを抑えてくれるのでトレーニングをおこないましょう。
他のスポーツよりも始めやすいランニングですが、準備運動を行わずに走り続けてランナー膝になったという方もいらっしゃいます。特に、日ごろから運動をしていなかった高齢の方やダイエット目的の方などは準備運動をしっかり行わない方が多いです。長く走るためにはしっかりと筋肉を整えておきましょう。
太もも→膝→アキレス腱→足首の順番に下肢の筋肉をほぐして負担を減らした状態でランニングをおこないましょう。
あなたのランニングシューズや普段履きの靴の底はどのようにすり減っていますか?外側や内側がすり減っている場合は着地時の衝撃吸収や蹴り上げる際の筋肉の負荷のかかる箇所が変わります。ランニングシューズに中敷きをプラスすることで土踏まずのアーチ部分にきちんと重心が乗る様になるので、ご自分の足の形に合った中敷きを選びましょう。
痛みのないうちにランニングで酷使しがちな大腿四頭筋と大臀筋の筋肉を鍛えてランナー膝を予防しましょう。初めて『ランジ』をおこなう方や方法があっているのか不安に思う方は膝にサポーターを装着しておこなうと周辺の筋肉が整いやすいのでおすすめです。
※このトレーニングは痛みの出ている方はおこなわないでください。
膝と足首の位置が正面から見てまっすぐになるようにおこなってください。
ランニングによって起こる障害の多くは練習などによる身体の使い過ぎによるものと言われています。これを「オーバーユース」と呼びます。
「オーバーユース」には疲労を軽減させる「アイシング」が効果的です。
アイシングにはなぜ、疲労軽減効果があるの?
運動後、10分アイシングする
血管が一時的に縮む
しばらくすると、リバウンド効果で血管が拡張
血流が活性化し疲労回復
長距離ランニングは他のスポーツと比べて長い時間同じ動作の繰り返しです。このため、酷使される体の部位が集中してしまい、腰や膝、足裏などにトラブルが起きやすいと考えられます。
しかし、練習前後にきちんと身体のケアをおこなって、疲労の蓄積を抑えることで未然に防ぐことにつながります。
ランニングの後が、筋肉の温度が高くなっています。クールダウンとしてのアイシングは、上がり過ぎた筋肉の温度を下げ、疲労回復や筋肉痛の軽減につながります。
針中野からお越しの方で日々ランニングをおこなっていらっしゃる方にアイシングの仕方をお伝えしたところ、依然からあったランニング後の痛みが軽減したそうです。
また、大阪市 東住吉区針中野にある糸川鍼灸整骨院ではランナー膝、ジャンパー膝の施術もおこなっておりますので、ランニングをしている方ですこしでも気になる症状がございましたら糸川鍼灸整骨院にご相談ください。
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